埼玉県南4市まちづくり協議会

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蕨市 「高齢化社会にそなえる福祉システム」

蕨市 「高齢化社会にそなえる福祉システム」

長谷川慶太郎
次は蕨の方からですが、高齢者社会にそなえる福祉システムという問題にお取り組みであるという風に伺っております。この点、いかがなものでしょうか、田中市長。

田中市長
蕨市は小さなまちでございまして、人口もこの近年増えておりません。近隣の戸田市とか川口市、草加、鳩ヶ谷はどうか分かりませんが、人口は増えておりません。これはやっぱり、市域が狭いからだと思います。その結果これは高齢化率が非常に高いわけですね。新しい住民が入ってきませんから、どうしても高齢化率は高くなります。ちょっと聞きましたら戸田では8%か9%だそうで、川口もそんなもんだという、草加もそんなぐらいだという。蕨は何と13.7%か13.8%にもうなっていると思います。ぐずぐずしていると来月には14%になっちゃうかもしれない。そんな急テンポに高齢化が進んでいというのが現状です。したがいまして、この高齢化に対する福祉システム、この辺には神経を使って一生懸命やっているわけであります。

それで今日はビデオをまず見ていただこうと思います。これは高齢者のケア付き市営住宅です。それでは、ビデオをご覧ください。

ナレーション
現在、日本は急激な高齢化社会を迎えています。県南5市でも高齢化は大きな問題になってきています。介護が必要な人が増え、高齢者だけの世帯が増えるなど市民生活にも影響がでてきています。

蕨市は毎年、蕨市政について、市民がどう考えているのかをお聞きする、市民意識調査を行っています。その中の「老後の生活をどのように思いますか」という質問に対し、7割以上の人が「不安を感じている」と答えています。また、「将来、寝たきりなどの状態になった場合、どのような介護サービスを受けたいですか」という質問には、「自宅で福祉サービスを受けたい」と答えた人が約7割、「施設に入って介護を受けたい」と答えた人が約2割でした。

「介護施設に入ること」より、今まで暮らしてきた家で生活を続けたいと望んでいる人が多いことが分かります。そのため市では、介護が必要になっても、自分の家で生活出来るよう、様々な事業を進めています。例えば、自宅へ訪問し、身の回りのお世話をするホームヘルパーを増やすことや、食事の調理が充分にできない、お年寄りのための配食サービスを、現在の年間5千食から、来年は2倍の1万食に増やします。また、お年寄りを介護している家族が何か用事のある時、家族に替わって、お世話をするショートステイ施設を、さらに20床増やす工事を今年の8月から始めました。このように市では、在宅福祉に力を入れることで、お年寄りの不安を少しでもなくし、介護する家族の負担も減らしたいと考えています。

そこで、今日ご紹介するのが、昨年完成した「高齢者向けのケア付き市営住宅『赤田住宅』です。

この赤田住宅は、全60戸のうち24戸が高齢者向けのケア付き住宅になっています、お年寄りが生活しやすいように玄関部分や敷居などの段差をなくし、手すりをつけるなど建物に様々な工夫がされています。そして、赤田住宅ならではの、もう一つのサービスがあります。それはお年寄りだけの家庭には欠かせない、日常生活をお手伝いするサービスです。平日の朝8時30分から午後5時までの間、ホームヘルパーの資格を持つ生活援助員がいつもいっしょにいます。生活援助員は、悩み事や健康の相談にのったり、体調が悪い時に洗濯や家のお掃除など、身の回りの世話をして、お年寄りが安心して生活できるよう日常生活の支援サービスを行っています。

また各部屋には、緊急連絡用のボタンがついています。困った時にボタンを押せば、昼は赤田住宅内の生活援助員室につながります。早朝や夜は「蕨市総合社会福祉センター」につながって、センターの専門の職員が駆けつけます。

このようなきめのこまかいサービスが受けられるので、赤田住宅にお住まいのお年寄りの皆さんは、いつも安心して暮らすことができます。

田中市長
今ビデオをご紹介したわけでありますけれども、赤田住宅で生活援助員として働いている小林さんに、現場からその声を聞いてみたいと思います。

田中市長
生活援助員の小林さん、蕨市長の田中です。

ヘルパー
はい。小林です。よろしくお願いします。

田中市長
いつも、お年寄りのためにがんばっていただいて、本当にありがとうございます。

ヘルパー
いえ、確かに大変なこともありますけれど、入居者のお役に立てればと、頑張っています。

田中市長
ありがとう。今こちらでは会場の皆さんに『赤田住宅の緊急システム』の様子をご紹介したところです。このシステムの利用状況はいかがですか。

ヘルパー
はい。1月5日にスタートしてから約10ヶ月たっていますが、今まで、30件ほどの連絡を頂いています。

田中市長
そうですか。少ないのが分かりました。やっぱり生活援助員さんが日ごろから生活指導、健康相談を行っていて、みなさんを温かく見守ってくださっているんで少ないのかと思います。ところで、最近30件のうちで何か大きな問題でも起きましたか。ひとつそれを報告して下さい。

ヘルパー
はい。先日、外で倒れている方がいまして、駆けつけたところにうちの入居者の鈴木さんでした。その時は大丈夫ですということだったんですけども、毎日経過を見ていくうちに心配になりまして、病院と連絡して検査を受けるようにしました。検査の結果「硬膜化血種」で即手術を受けることになりました。今日はその鈴木さんに来て頂いております。

田中市長
鈴木さん、そこにみえているんですか。鈴木さんそれは大変でしたね。お体のほうは、もういいんですか。

鈴木
はい。もうすっかり回復しました。

田中市長
生活援助員の小林さんが近くにいて良かったですね。とんでんもないところで倒れたら大変なことになりますからね。

鈴木
はい。あの時は、小林さんのおかげで助かりました。生活援助員さんのいる赤田住宅に住んでいて、本当に良かったと思っております。

田中市長
ありがとうございます。利用者の方に喜んでいただくというのは、市長というのは本当にうれしいんですね。鈴木さんこれからも、お体を大切にしてください。どうもありがとうございました。

鈴木
はい。もうすっかり回復しました。

田中市長
生活援助員の小林さんが近くにいて良かったですね。とんでんもないところで倒れたら大変なことになりますからね。

ところで、生活援助員の小林さん。今年の10月から市内全域で、蕨で24時間体制の在宅福祉サービスを始めましたが、こちらの評判はどうでしょうか。

ヘルパー
はい。今まで、24時間のサービスが受けられるのは、赤田住宅にお住まいのシルバーハウジングの方だけだったんですけど、この10月からは、蕨市内の全部のお年寄りの方も、利用できるようになりましたので、この話をしたところ住み慣れた家にいても安心して生活できるということで、とても好評です。

市長さん、これからも市民が安心して生活できるようよろしくお願いします。

田中市長
はい、分かりました。高齢化社会はこれからが本番でございますので、今後も『在宅福祉サービス』に力を入れていきたいと思います。どうか頑張ってください。 どうも今日はありがとうございました。」

ヘルパー、鈴木
ありがとうございました。

田中市長
ところで今、蕨市が力を入れている福祉施策の一つをご紹介しました。「お年寄り向けの赤田住宅」と、お話が出ました「24時間の在宅サービス」ですが、実はこういう赤田住宅のような施設、それから24時間在宅福祉サービスは、埼玉県内でも実施しているのは蕨市だけだと思います。

この事業を進めるには、お年寄りと一緒にいる生活援助員を配置したり、市営住宅近くの福祉施設や医療機関と24時間の連携をとることが必要です。蕨市では、市民の皆さんの強く望んでいる在宅福祉サービスに今後も力を入れたいと思って、この事業を始めました。これからも、市民の皆さんの要望を的確に捉え、出来ることから一つひとつ取り組んでいきたいと思います。

また、将来でありますけども、電話回線を利用したり、蕨にはCATVがあるんですが、双方向の電話とか医療機関と皆さんの家庭を結ぶなどのことを利用しながら、これからも全力を尽くしたいと思います。

最後に、人生80年時代を迎えて、皆さんがお年寄りになっても健康でいられるように、皆さん自身も日頃から、生きがいを探したり、運動をしたりといった努力をしてもらわなければなりません。そういう色々な情報を提供しながら、集めながら社会みんなでお互いに支え合って、市民と市がともに協力し合いながら、豊かな長寿社会を築いていきたいと思います。

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